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タイトル: <研究論文> Lijdend/Passiveの訳述起原
その他のタイトル: On the Earliest Japanese Terms for Lijdend/Passive
著者: 斉木, 美知世
鷲尾, 龍一
サイキ, ミチヨ
ワシオ, リュウイチ
Saiki, Michiyo
Washio, Ryuichi
誌名: 人文
号: 10
開始ページ: 31
終了ページ: 50
抄録: 大槻文彦は「和蘭字典文典の譯述起原」において、「受身」という用語をオランダ語の“Lydende Werk Woorden” に相当する「今譯」と位置づけ、『訂正蘭語九品集』の「被動詞」から続く、蘭学の系譜に連なる訳語として提示している。 文法用語としての「受身」は、大槻が考案したものであると大槻自身が述べていることもあり、一般にそう認定されている。専門的な文献だけではなく、『日本国語大辞典』などの信頼できる辞書も、「受身」の初出例として「語法指南」の一節を挙げている。しかし、大槻が用いた意味での「受身」は、実際には大槻以前の文献にも見出せるため、「訳述起原」に関する従来の記述には修正が必要となる。 大槻の「語法指南」はまた、現代的な意味での「助動詞」を日本文法の用語として用いた嚆矢とされるが、「助動詞」という表現自体は大槻以前に使用例があり、これまでに指摘されているところでは『附音插図英和字彙』が最も古い。しかし、これについても、さらに古い使用例を指摘することができる。『日本国語大辞典』は「助動詞」の初出例をヘボンの『和英語林集成』第3 版に求めているが、この選択には考えるべき問題があると思われるので、上の「受身」と併せて検討する。
Otsuki’s grammar known as Gohoshinan(1889)is widely believed to be the first work which used ukemi ‘passive’ as a technical term for Japanese grammar. For instance, Shogakkan’s Grand Dictionary of the Japanese Language cites a passage from Otsuki’s grammar as the earliest example in which the term is used. It is also generally believed that Otsuki himself devised the grammatical term ukemi, adopting it from the traditional Japanese martial arts where it had long been used with the meaning of ‘defensive’. The present paper claims based on comprehensive documentation that these accepted views on the origin of the grammatical term ukemi are incorrect. Similar issues arise as to the origin of the grammatical term jodoshi ‘auxiliary verb’, which are also discussed in this paper.
発行日: 2012-3-28
ISSN: 18817920
URI: http://hdl.handle.net/10959/2749
出現コレクション:人文 1-12+(2002-2014)

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